地域を活かす新たなアイデアを発見するメイキット|京都四条 開催レポート
今回は、2月1日(土)に京都四条で参加したメイキットゲームのレポートをお送りします!
なぜ、今回参加したかというと、2019年11月に今回の会場であるホステル禅に宿泊した際、メイキットを行う話を聞いていた事からです。
◆メイキットのゲーム目的
まちの中にある『資源』や『魅力』を使って、 様々な要望が書かれた『まちの声』にこたえるアイディアを発表するゲームです。 まさかの組み合わせに『発想力』で立ち向かい、メイキット(できた)を目指します。
まずはまちなかを散策し、まちの魅力を探し、それからゲームを行います。
今回の会場 京都ホステル禅
URL:https://kyotohostel-zen.com/
冒頭~開催主旨+集合写真~
今回の主催者は、旅するようにビジネスするタビジストであるマルコこと小嶋さんと中小企業診断士の加藤亘さん。
いきさつは、2019年10月に、小嶋さんが国内外の滞在施設が毎月定額で利用可能なサービスを提供している「HafH」と共同で、メイキットを長崎HafHにて開催、そして地域活性化活動の一環として京都でも開催したい事を、HafHの提携店でもある京都ホステル禅へお話した所、会場として提供いただける事になり開催となりました。
ゲームのファシリテーターは、共同主催者である加藤亘さん。
冒頭でメイキットの概要と全体の流れを説明していただきました。
今回の参加者は、名古屋から5名、京都ないし近辺よりのご参加5名の10名で行いました。
それから、2つのチームに分けて、みんなで集合写真。
意気込み十分でまちへ向かいました。
すでに観光地として知られる京都の新たな魅力探しへ
まずはゲームをする上での情報収集。制限時間は約1時間半。
京都は、すでに観光地として誰しもが知る地であり、街全体が京都らしさを演出しています。
今回の会場近辺も、人が賑わう錦市場に商店街もありますが、華やかな場所だけでなく、よく見るとこんな場所に京都らしさが!?なんて発見もあったりして、制限時間いっぱい…少しオーバーしてしまうほど見て回ってきました。
2チームでの散策の内、関上がいるチームが散策した京都の魅力を紹介していきます。
スタート 5人で歩き始めました
京都が日本バスケット発祥の地!?
日本のバスケットは、1915年に京都から始まった事を初めて知りました。
古い歴史ある京都は、スポーツの始まりの地でもあると知り、なるほど~と思いました。
京都四条にあるタリーズコーヒー
看板は定番でも、建物が京都らしい。他のチェーン店もいろんな工夫がされていました。
パーキングが白黒の看板だったり、名古屋や他の都市部は黄色と白が多いのに違ったなど、地域に合わせて変化させているのは、京都のまちづくりが徹底しているのだろうと思いました。
新京極商店街
昔ながら営んでいるお店から、有名なチェーン店まであり賑やかな感じでした。
写真にある民家の外装なお店、まち針専門店。通りからくぐり開けた場所に出たところにあるお店でした。
買い物から飲食もでき、買い物スポットして良い通りだと思います。
坂本龍馬がかくまわれていた材木屋「酢屋」 享保6年から280年続く老舗
坂本龍馬と京都でイメージされるのは池田屋と思ったら、それだけではなかった事を初めて知りました。
通称「龍馬通」にある材木商「酢屋」、今でも材木商を営みながら、2階は坂本龍馬の資料館になっています。
店員さんからもお話を伺う事ができ、「外観は当時の状態に限りなく近い状態で残しています。当時の趣きを残せていることもあり、全国から訪れていただける方がいます」というお話も伺えました。
幕末の歴史が好きな方にはオススメな場所です。
先斗町通 細長い路地に風情を感じる
商店街を過ぎ、やってきた先斗町(ぽんとちょう)通り。
幅は人が2人しか入れないくらいの細さですが、お店や民家が立ち並んでました。
奥行きと木造の建物は、思わず江戸時代そのままを思わせる景色でした。
昭和時代のレトロ感が残る喫茶店 六曜社
後半で目にとまったお店がコチラ。同行チームの京都に詳しい方に伺ったのですが、昭和時代のまま今も続く喫茶店との事で、外観からレトロ感がありました。残念ながら時間がなく中には入らなかったのですが、内装も当時のまま残されているとの事。
レトロな喫茶店に行きたい。という時によさそうなお店ですね。
こんな感じで京都のまちを散策していたら、あっという間に1時間半が過ぎ、むしろ10分ほどオーバーしてしまいましたが、京都ホステル禅へ戻りました。
歩いて得たものを基にメイキット開始です。
メイキット開始~資源が豊富が故にアイデアを出すのに一苦労!?~
メイキットでは、「マチノミリョク・マチノコエ・マチノシゲン」の3種類のカードを使用します。
マチノミリョクカードは一部空欄カードがあり、それは、参加者が街中で見て思いついた魅力を書き出します。という事で書き出しからスタートしました。
メイキットの大まかなルールをご紹介します。
準備:各プレーヤーは、マチノシゲンカードを3枚引く
1人は、アイデアをメモする係りをする。1.順番にきたプレーヤーは、マチノコエカードを1枚引く
2.マチノミリョクを3枚引く
3.1と2で出たカードを基に、アイデア発表
手持ちのマチノシゲンカードを0〜1枚・ミリョクカードを0〜1枚使い、マチノコエの課題を解決するアイデアを出す
4.アイデアに対し、他のプレーヤーは使えるかどうかの判断を仰ぐ
全員右手を前に出し、OKの場合は親指を上げる。
終了時、使用したコエ・シゲン・ミリョクカードは捨て、カードを補充する5.次のプレーヤーに移り、1〜4を行う。
まちのミリョクは、たくさん書けた方もいれば、あまり書けなかった方もいましたが、多くのミリョクが集まりました。
ゲーム開始後、まちの課題となる「マチノコエ」、資源があるが故に一筋縄ではいかない事もあり、難航する場面もありました。
その時に、京都在住の方から詳しい事情を聞く事ができたりと新たな発見もありました。
例えば…
・空き家対策をどうしたらいいのか?
・子供が少ない問題にどう向き合う?
・創業、起業を増やすには?
など、現実的な見方から奇抜な発想まであり、かなり頭を使うシーンもありましたが、アイデアを出してみんなで意見を言い合う。楽しくプレーする内に気づけば時間が過ぎていきました。
メイキットを終えて~まちの魅力は現場で感じるもの~
僕は、メイキットのプレーは2回目でしたが、1番に感じた事は「現場に行かないとわからない事がある」
去年11月、一人で散策して京都はまち全体で京都らしさを出していて観光地として魅力に溢れているなと思っていましたが、今回ゲームでまちを散策した時、よく見ると知らなかった事があり、漠然としか見れていなかったなと思いました。
ただ、知らないから気付ける事と京都に住んでいて知っている人の目線は、やはり違うからこその新たな発見、柔軟な発想が生まれたのは、メイキットのおもしろさではないかと思います。
今回のゲームでは、現場をよく見ると「まちの魅力」といえるものはたくさんあると感じました。
ご一緒いただいたみなさん、ありがとうございました。
道を作るシェルパ
関上 直人
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関連リンク
・メイキット
http://makeit-game.mystrikingly.com/
・京都ホステル禅
・タビジスト マルコこと小嶋さんの紹介記事